「血行不良」とは、血液の流れが悪い状態であると言うことは想像できると思いますが、ここで言う血液の流れは太い血管の血液ではなく、毛細血管に流れる血液のことを指します。
血液は、心臓から送り出されると、動脈から全身の毛細血管を通って細胞に酸素や栄養を運びます。
細胞から老廃物を受け取った血液は静脈を通って心臓に戻り、今度は肺に送られて二炭化酸素と酸素の交換を行って動脈に戻ってきます。
毛細血管は、体温を調節するために、膨張したり収縮したりすることができます。
毛細血管が広がると、毛細血管に送り込まれる血液の量が増え、血液から毛細血管周辺に渡す熱の量も増えます。
毛細血管が縮むと、血液の量も減るので、毛細血管周辺の温度が下がります。
自立神経失調などで毛細血管の動きが低下すると、毛細血管に送り込まれる血液の量が減るので、お肌表面の温度が上がらなくなり、冷え性になります。
また、血液の量が減ると、供給される栄養も不足するので、細胞の活動も低下し、ますます体温が上がりにくくなります。